Makiのホームページ

Makiのホームページです。いえい。

2月錆取り

すっかり更新も滞ってしまい錆びついてしまったので軽~く近況報告を。

 

12月

·基本情報技術者試験を受験

文化祭期間を利用してCBT受験しました。文化祭明けに中間テストその後にこれということで文化祭に行ったのは40分ほど。CBT申込時には中間の日程とかわからなかったのでまさかそんな事になるとは思ってませんでした...。

2月に入って合格証書が来ました。

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1月

·成人式

別名二十歳の集いですが会場が狭すぎて溢れた(モニター中継会場ですら溢れた)ので地元のは諦めて高校ののみ参加。久々に会ったものの、あまり変わってなかったです。

 

·PSNトランシーバキット制作

ハムフェアで手に入れたキットを正月休みに進めました。位相が90度ずれていることをリサージュで確認。Amazonブラックフライデーで年末にポチったオシロが活躍しました。
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2月

·アマチュア無線免許状到着

正月休みに急いで組み上げたトランシーバをTSS保証事業部を通じて免許申請していたのが通りました。1月いっぱいで新規受付終了、事業をたたむとのことでしたがなんとか滑り込めて良かったです。あまりお金があるわけではないので無くなってしまうととても痛い。ネットの噂では今後はスペアナなども揃えないと厳しいかも知れないですが、どっかから降って湧いたりしないですかね。

 

·一陸特受験

期末テストの次の日に一陸特受験しました。正式には第一級陸上特殊無線技士。年3回ありますが、土日にやるのは2月期だけなので無理やり詰め込んだ形です。実験など休めないですし、なんだかんだ先生方に覚えられてしまっているので普通の授業も休めないんですよね。それに課題で追われて学校以外の勉強なんてできませんから期末試験あとは好都合でした。自己採点の感じ間違いなく受かってます。期末試験でやったような回路も出題されましたし、前日からの一夜漬けで案外なんとかなりますね。

これがあればある程度の範囲の無線局は操作できるはず。就活で使うかはともかくとして、無線通信に興味あることはわかってもらえると思うので色々学ぶ機会が得られれば、と思っています。

 

2/29追記


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正式に合格となりました。あとは免許証の到着を待つだけです。

 

·技術書典売上確定

書記の岡ちゃん先輩から売上確定の連絡がありました。印刷費とPopなどの経費を差し引くと一応黒字ではあるみたいですが、当日の昼飯代で消えてしまってます。楽しいのでいいですが。

(それに当日会場で先輩にプログラミング教えてもらってましたから得るものはあった。)

 

 

 

 

 

面白い話とつまらん話

 

人の話は詰まらない。

 

世の中の話を

1.興味ある話

2.興味ない話

に分類できたとする。

 

2の話はつまらないから1のみを考える。興味があるということは少なからず自分でも調査し、ある程度の知識は持っているはずである。

ただ、知っていることを話されてもつまらないし、知らないことを話されても「それが嘘ではないか?」と疑い、後で自分で調べたりすることになる。もし調べたりしないならそれは本当は興味がない事柄だったということであって、つまらない話だったということになるし、後で調べるなら結局その場では話半分でつまらない話だったということになる。

 

何と言うことか!すべての話がつまらないという事になってしまった!

 

 

議論の穴

 

先の議論には考慮されていない事項がいくつかある。例えば

·興味ない内容の途中から興味が出てくるような話である

·調べても簡単には情報を得られない話である

などが考えられる。

 

前者については「あのアニメ、5話から急に面白くなってきたな!」といったように多くの人が経験した事があるだろう。先程までは話の興味に対するパラメータは静的に考えていたが動的な場合を考慮するとこのように面白い話の存在が見えてくるということだ。この場合、事前に情報収集するといった時間的猶予はなく、面白く感じると考えられる。

後者については個人の経験や体験などが挙げられる。「昨日彼女と船の科学館行ったんだよ~」なんて体験談はその場でしか聞けないし面白い話の可能性がある。

 

 

同人誌もそういう気がしていてなるべく製作記事を中心に買わせてもらった。

 

技術書典で買った本

 

ゼロから作るVVVFインバータ制御電車

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ざっと見た感じ、中学生の頃に買ったような鉛バッテリを三相交流に変換してモータを駆動しているらしかった。鉄道車両の一部として名前は聞いたことあるVVVFだが、実体はあまり知らないので楽しみだ。

あと、PICを用いたような回路図もあった。自分でも使ってみたいなーと思っていて、書き込むためにC言語をどうにかかけるようにしないととは思っている。

 

 

作る! 電卓 ハードウェア編

techbookfest.org

汎用ICの74シリーズを用いた電卓と見受けたので購入した。ディジタルの入門は電子サイコロと相場が決まっているらしいが、計算機も面白い。春休みにでも組み立ててみようと「CPUの作り方」のTD4用のパーツを購入しておいたが結局腰をヤッてしまったのもあって放置になっている。ディジタル回路にも早く触れてみたいものだ。

 

 

5万円握りしめて同人ハードの世界に足を踏み入れた話

techbookfest.org

我是日本人。我学習电子产品。

訳わからなかったので購入した。機械を学んでいる訳では無いので応用例などよく知らないので言うことはない。構想から生産販売までの一連の流れが面白そうだった。

例えば「コミケ吉里吉里使わないでノベルゲームつくったよ」とかいった技術書とかもできるのかなと思った。どうすか。

 

 

 

 

 

 

オフライン参加の感想

techbookfest.org

フーリェ変換学習ノートは大学生っぽい人がちらほらと買っていきました。お友達ときて「お前フーリエ変換落としたんだから買ったら?」なんていうジョークが飛び交っていました。僕だったらそういう関係の友人には「落単したお前には理解できないからやめとけ」と言いますかね...hihihi。

わかりやすく書かれた理論的な教科書というものはいっぱいあると思うので、私としてはフーリエ変換学習ノートの売りはプログラミングコードだと思うんですよね。自分で打ち込んで結果を出力させてみるというのは高尚な参考書ではやりませんし、簡易な入門書でも至りません。

個人的には渋谷道雄先生の「Excelで学ぶフーリエ変換」という書籍がなかなかわかりやすく、excelシートで手を動かして確認できたので良かったと思いますが絶版になってしまいました。フーリエ変換学習ノートはPythonで出来るという点で有償のソフトがなくともできますし、そういう需要に突き刺さるかなと私としては思っておりました。

あまり「こーいうの探してたんだよ!」って声はなかったのでさみしいです。同人イベントは客と商人の関係ではない、是非色々な話がしたいです。

(もっとも著者ではないのであしからず。)

 

 

タンノ電子計算 Vol.2 ・手持ちの測定器で電波天文 については内容が難しかったのか予想以上に手に取ってもらえなかったなと思っています。声を聞く感じ、大抵の方が分子軌道の話あたりで躓いてる気がします。「分子軌道を電子が遷移するときに電磁波が発生してそれを観測することでなんの元素があるかわかるんですよ~」っていう話に繋がるのですが...。

とはいえ自分の同人誌を自分で解説するなんてのは馬鹿らしいのでこのへんで。

 

春休みはトランシーバの制作を進めたいので時期的に5月の技術書典はpassかもしれません。その場合は夏コミにノベルゲームでも作って出そうと思います。吉里吉里使わずPythontkinterで書かせてその制作記的な技術書も書かせて一石二鳥でいきましょう!「ウシゴメソフト」の次回作にご期待。

 

 

 

 

 

 

技術書典15にオフラインで出ることになった

表題の通り。

kalmia.hatenadiary.jp

 

今年4月の技術書典14に合わせてサークルを立ち上げて出店している。

個人的には本にする時点で色々と自分で調べて知識になればいいかなといったスタンスである。最終的には自作トランシーバでも作って自作品コンテストなんかに出してみたいと考えている。

その為には回路や素子の知識だけでなく、オシロスコープやファンクションジェネレータといった装置があったほうが便利だろう。ある程度活動を公開することで企業なり個人なりに援助してもらえたりしないだろうかという邪な考えもない訳では無いが、誰かに口を出されるのは御免なので、技術書の売上で揃えられるならそれに越したことはないと思っている。

 

今回は前回の技術書の売上でtinySAというスペクトラムアナライザを手に入れたのでそれを使ったことを書いてみることにした。

 

ビジネスはあまり考えていないのでできるだけ釣りタイトルはしたくないと思っている。工学系の書籍にはよくあることで「〇〇の設計法」とか言っておきながら実際は設計例を見せただけでそこから盗める技術は無かったり、「〇〇入門」と言っておいて書かれていることは入門以前の内容だったりする。

同様にタイトルで書籍を購入するのに抵抗がある人は、是非オフラインイベントで手にとって判断してもらいたいと思う。

 

 

 

口だけで「〇〇を目指している」とか「〇〇でやれば簡単」と口だけで言う人は信頼しないという人も多いと思う。宣伝のうまい人間が「〇〇目指してまーす」っていうだけで周りからヨイショされている光景をみると反吐が出るし、それってサイレントに頑張ってる奴らが報われないな~と思ってしまう。見栄えが良いいものだけ、一般受けするものだけ評価されて、承認欲求を満たされて...というのもよく見る。RPGツクールで作ったRPGC言語で書かれたテキストゲームがあったとき、後者はあまり評価されないだろう。最近の話で言えばAIに書かせた課題と頑張って本人が書いた課題で前者のほうが評価が高かったりするといった現象に置き換えてもらってもいい。

そういったテキトーな評価が横行すれば後者を選択する人間は居なくなってしまう。表面的な部分だけで基盤の人気がないといったことに陥ってしまう。私は後者を評価できる側に立ちたいと思っているし、現状を加速させることに加担するつもりはない。しっかりとわきまえているつもりである。

先に最終的にはトランシーバを作りたいとか言ってしまったが、私としては同人誌の発行やブログ、動画を通じて私が口だけで無いことを証明したいと思っている。せっかく理工系の大学にいる以上、回路やら理論的な部分はある程度なんとかなると思っている。残りの部分をどうにか集められたらと思う。

 

 

さて、今回は電波天文をテーマに同人誌を書いた。アマチュア無線関連の雑誌などでは「電波は身近で、例えば電波天文とかに使われてるよ~」といった記載を見かけることがあるが、実に胡散臭い。なんで電波で宇宙のことがわかるのか、どういう仕組みなのかを触れずにそんなことを言われたって納得できないだろう。それを頑張って書いてみたのが本書である。

自分でアンテナを自作して16bitにして取り込んで解析しました~といった内容ではない。(ただし反響とソフトウェア担当の相方次第でやってみるのは楽しそうとは思っている。)そういったことをするにしてもどの程度の技術力が必要かというのは既存のプロの世界や基礎的な知識を知っておかなければならないだろう。そうでなければ一般受けするものだけしか評価できないと思うから。どれくらいの難易度かを知っておかないと口だけで立派なことを言ってしまいそうだから。

僕と同じような恐怖がある方には是非手にとってもらいたい。

 

techbookfest.org

 

 

内容に軽く触れると歴史と現代日本の電波天文設備について説明したあと、簡単に用語を解説する。続いて電波を受信するうえで欠かせない素子の理論を説明するために量子的な話に入る。その後距離の測り方でどういった受信機器なのかという話につなげる。受信機器の設備を一通り紹介した後に、アマチュア無線アンテナとTinySAを用いた実測の電波についての話に入る。最後はおまけと思ってもらっても構わない。

また、原理の説明でフーリエ変換を紹介するが紙面の都合もあり詳しい説明は相方の同人誌に譲ることにした。

 

 

終わり。

量子とトランジスタ

量子でみるトランジスタ という動画を公開した。

www.nicovideo.jp

www.youtube.com

 

ここではその裏話的なことをしたい。

 

 

背景

なんでこういう動画を作ったのか。その話をする。

 

私としては過去何度かマイクロ波について興味がある旨をpostしている。

 

 

 

マイクロ波は電子レンジやwifiなどの通信システムなどをイメージするかもしれない。

私はこれまでアマチュア無線関係の自作動画をあげたりしてきたが、マイクロ波はとても難しい。

まず、発振回路である。アマチュア無線の自作では多くは水晶振動子と逓倍回路によって発振回路を構成している。水晶振動子圧電効果を使った素子で周波数の安定性が高い。しかし、水晶の厚さで振動数が決まる関係で、水晶の強度の限界から20MHz程度が水晶振動子単体で振動できる上限の周波数である。これ以上の周波数にしたいときは水晶の周波数を逓倍回路で二倍、三倍にして用いることになる。

アマチュア無線においてはかつてマキ電機というメーカーが水晶振動子を用いたトランスバーターを製造していた。トランスバーターは周波数を変換するもので例えば430MHzのハンディー機を接続するとその信号を2400MHzに変換して出力するといったものである。

しかし、逓倍回路はその倍率が高くなるほど扱いづらくなるため現在ではマイクロ波の発振素子を使うのが一般的である。

 

マイクロ波の発振素子としては

・インパットダイオード

・トンネルダイオード

・ガンダイオード

といったようなものがある。

ダイオードという名前からわかるようにこれらは半導体素子であって、動作を説明するには半導体についてある程度理解が必要となる。

 

今回の動画は量子論や原子の構造、輝線などからはじめてバンド理論やダイオードトランジスタまで話をした。マイクロ波素子の説明には特にバンド理論は必要不可欠であるのでそのための布石として動画を作った次第である。

 

電波天文

また、マイクロ波発振素子が使われている代表として電波天文がある。電波天文では元素の放出する輝線スペクトルであるライマンアルファ線や21cm線などを観測している量子論から話をしたのはこれらの検出対象の電波を出す仕組みについてもある程度説明したいと思ったからである。この辺りは技術書典で配るが、時間ができたらまた動画にしたいと思っている。

 

また、電波天文においては超電導素子のミキサー回路が用いられている。超伝導は例えばアメリカの携帯基地局のフィルター回路に使われていたりと通信分野でも応用が進められているものである。この辺も面白い。

 

半導体への理解の期待

マイクロ波発振素子のトンネルダイオードソニー江崎玲於奈が発明したものでエサキダイオードとも呼ばれる。また、同時期には喜多昭一がシルバーボンドダイオード、通称キタダイオードを発明したりとこのころの半導体産業では日本の活躍はすさまじいものであったと思う。

現状では東芝や三洋といった半導体メーカは製造していないし、半導体不足が叫ばれる昨今、日本は半導体が強いと思っている人はどれだけいるのだろうか。

ぜひ多くの人に教養レベルでも知識を持ってもらって、知ってもらいたいと思って動画を構成した。

 

 

 

研究室どうしよう

半導体超伝導、電波天文...どれも面白そう。所属的にはどれも選べるはずなのでとても迷ってしまう。

 

 

FTR102

最後に、動画で使わせてもらったFTR102を紹介する。これはハムフェアで無料で学生局に配っていたものでカンパを集めてその費用を賄っているらしい。製作者さんとしてはこれでアマチュア無線に入ってくる人が増えてもらいたいという思いのようであるので、アマチュア無線関連の動画ではなくちょっと学問的というかそういう動画で普段届かない層に対してリーチできればと思ってねじ込ませてもらった次第だ。アマチュア無線界隈への発信はカンパを集めるうえで必要なことだと思うが、もっと影響力がある方にお任せして私は外界へのアプローチに尽力したいと思う。

 

浜松ホトニクスなんかはフォトダイオードなどの光関係の技術ではトップレベルだし、ICチップのNJRC新日本無線(今は日清紡)は私も何個か買わせてもらっている。ぜひそう言った産業にもちょっとでも目を向けてもらって、アマチュア無線にも興味を持ってもらえたらと思う。

 

scrapbox.io

scrapbox.io

 

 

どうでもいいアニメの話

詰まる所、僕の見ている範囲が周辺とズレていることに対する補正をここで行うということだ。

 

今季視聴予定

  • ホリミヤ2期
  • ライザのアトリエ
  • 好きな子がメガネを忘れた
  • ライヤーライヤー

 

あたりは周りであまり聞かないので補足しておきたい。

ホリミヤは漫画原作の恋愛ものといった感じ。一期で高2から卒業まで一気にさらったがその間の補強としての2期である。なので一期を見てないとたぶんわからん。一期をアマプラでみよう。

www.youtube.com

watch.amazon.co.jp

 

ライザのアトリエはコーエーテクモアトリエシリーズのアニメ。コーエーテクモ信長の野望とか三国志とかで有名だと思ってたんだけど、大学の人は知らないようで悲しかった。(NewGameの八神コウってコーエーシブサワ・コウから来てるのかな?)

コーエーテクモゲームス - Wikipedia

応援したいゲーム会社だし、アトリエシリーズに相互関係はないらしいので試しに見てみようかなといった感じ。

watch.amazon.co.jp

 

好きな子がメガネを忘れた、オーイシ枠です。

ライヤーライヤー、JR枠です。

 

過去作

たぶんみんなが見てなさそうなやつ。

 

われめて:SFもの。エロゲ原作です。一話切りだと切られてしまうかもだけど中盤以降面白くなる。

 

恋チョコ:蒼の彼方のフォーリズムの前作。設定が分かりづらいかもしれないので事前にサイトをみよ。

youtu.be

 

せい☆ぞん:ギャグ。ゲーマーズの作者の前作。2期は評判悪いけど一期はおもろいと思う。メディアの違いを理解せよ!

一話はニコニコで無料なので最初だけでも見てみてください。

www.nicovideo.jp

youtu.be

 

アルペジオ:潜水艦です。PVをみて理解せよ

youtu.be

 

ねこぱら:ねこパラダイス!ギャグ成分もあるけど基本は成長物な感じかな.

www.youtube.com

 

ゆうしぶ:家電量販店の話。だとおもう。一人で見よう。

youtu.be

 

ハヤテー:トニカクカワイイの作者の前作。ギャグ。おもろいよ。

Youtubeで公式で一話が公開されてます。

youtu.be

 

ふらいんぐうぃっち:弘前の魔法使い。

youtu.be

 

さんかれあ:ぞんびの話。

youtu.be

 

Just Because:たしか青豚の作者のアニオリ作品だったはず。湘南モノレールがでます。

youtu.be

 

俺修羅:三十秒は無理ー。OPの空耳が酷い

www.nicovideo.jp

 

 

 

技術書典14に参加した

概要

  • 技術書典14に参加した。
  • 赤字決算でした
  • 次回はない

 

本稿では技術書典に初出店した感想と頂いたご意見に返信できたらと思っています。

 

タンノ電子計算 Vol.1 ~6mDSBトランシーバー ワイヤレスモデム 製作記 ほか~:マジックタンノリターンズ~タンノはもうメイドじゃない!!~

 

感想

正直、もうちょい売れないとどうにもならないな~といったところです。私は所詮そこら辺の学生の一人なので資金面に余裕はないです。したがって、最低でも印刷費とイベント出店代くらいは回収できないと厳しいものがあります。ソフトウェアならともかく、ハードウェアは部品にお金がかかりますし、そんな事業はちょっと厳しいです。

今回の技術書典では大幅に出店費用が値下げされており、1000円でしたが他のイベントでは十倍以上はかかるはずです。つまり、印刷費+一万円程度ないと次回以降の参加は現実的とは言えないのです。今回は印刷費すら足が出ていますのでちょっとかなりきついです。

 

リレーコンピュータを作ってる本と植物の電位を測る本を買わせていただきました。どちらも面白く見させてもらいました。

リレーコンピュータの方は博物館に展示してあるものを見せてもらったことがあります。動作の音と計算の遅さに圧倒された記憶があります。新しい技術という訳では無いですが、なんというか自分と似たものを感じたというと失礼ですが、別に古いものが悪い訳では無いし、劣っているわけではないと思うのでいいと思いました。74シリーズを使ったCPU制作には興味がありますが、リレーから始める人がいるとはと思って、あっぱれです。

植物生体電位の方は、近年の農業のICT化に通じるものがあるなーと思って買わせてもらいました。生物系に工作を応用できたら楽しいなーっておもったりするんですよね。光だったり音だったりに反応する生物は多々いますし、そういった生物の行動を観察するなんて面白そうじゃないですか?そういった発展もあるかなと思いまして買わせてもらいました。

 

今後の方針はまだ未定ですが、少なくとも次回はトランシーバーを作ってみたみたいな本は出さないと思います。仲間とゲームを作るか、ソフトウェア系の書籍にするか...とにかくそういったものになると思います。

私としてはプログラミングなんかは自信がないもんで、せいぜい3Dキャラのモデリングでもして、あとは同志リョウに任せようかと思っています。テーマは「スリルと反逆」。タイトルはまだ決まって無いですが、アドベンチャーゲームになるはずです。


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もらった意見

まず、「ソフトウェア系の出店が多いイベントになんで出たの?」という声を頂きました。これは私がタッグを組んだ先輩が「リバーシAI」なんかを開発していたりする人でして、彼が選んだからになります。出店費用も安いし、もろもろ折半できたので悪くない選択だったと思っています。

あとは、私が離席しているときなのですが、「これを書いている人は高齢の方ですか?」と聞かれたとのことです。また、購入していただいた方からも「DSBトランシーバとか昔作ったんだよね」的なことを言われました。私は2023年現在20歳なんですが、確かに内容は古めかしいのでそう思われるのも普通のことだと思います。ですが、例えが伝わるか分からないですが、ベーシックやパスカルからCからRustに至るように、基礎からコツコツやるっていうのも悪くは無いですし、最前線ってそんな感じだったりするのかなと思います。

 

私の大学も情報系の人気が凄まじく、基盤理工はあまり人気がないです。たしかにああいう会場を見ると世間全体としてそうなんだなって思います。

先日就活の案内が届いてしまいまして、どうしましょう?現状は院進しようとは思ってますがいつかは決めるときが来るわけで。個人的にはアナデバとかエイブリックとか新日本無線とかそのあたりのICは使ったりしますしそういう企業を目指してもいいかなとは思ってます。無線系の企業は多分どこもソフトウェア開発スキルも求められるので、今の自分では難しいかなと思ってます。とりあえず今年一年はLTspiceを使えるようにしたいと思ってます。

 

 

 

 

初学者講習といえば聞こえはいい。

先日のアマチュア無線大会では大学社団に無理言って母校のお手伝いに行った。手伝いと言ってもアンテナを点検させられたり、教室を掃除させられたり、現役生が寝ている間にやらされたりといった感じではあったが楽しくない訳ではなく、普通に高校生出来ていたらこういうことをやったのかもしれないとあり得ない過去を振り返る程には充実していた。部活での参加については高1のACAGは台風で、以降はコロナウイルスで叶わなかったので、高1のAllJaが高校時代最後の泊りがけコンテストだったように思う。もっとも、勝手に出場したものもあったにはあったにはあった。それは牧野に起因するものではあるが、今回の主題に於いては重要なファクターである。

 

 

「ハンディー機を買って免許状を申請したのですが、使い方を教えてください」

 

このように言われたのである。そこで今回はちょっとその辺の話を書いてみようと思っている。

 

なお、ここでは初学者は「アマチュア無線クラブに属しているなどしてコンテスト参加など一定の経験があるものの不安が残っているもの」とする。

 

 

 

コンテストと普通の運用との違い

コンテストに対して通常交信という人もいるが、私は「通常」の対は「非常」であって、不適と考えている。かと言って「大会」と「練習」でもない。「特殊」と「普通」の関係がしっくり来るのでここではこれを用いる。

 

コンテストという特殊な場合にとり、交信成立の要件は次のものだけであるし、一般に次のものだけである。

例えば5910Pを送る場合、受信レポートは59,コンテストナンバーは10Pである。

 

しかるに普通交信では一般に次のものを交換する。

「一般に」といったのはつまり、必要十分ではないということである。下3つは要素として何かがかけていても成立しうるし、逆にこれ以外にも加わることもありうる。例えば使用している無線機やアンテナの紹介、〇〇山といった詳しい位置、アワード情報などである。

 

重要なのは「わからないことはわからないという」ことである。Q符号など覚えきれていればいいがなかなかそういうわけにも行かない。

  • QRA(名字) は 山田です。
  • QTH(場所) は 神奈川県川崎市麻生区です。

といったところの用法を抑えておけばまず困らないと思う。場所についてはJCC/JCGナンバーで伝えることもある。

ナンバーについては次サイトで確かめられたし。

https://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-2_jcc-jcg/jcc.htm

 

 

 

他に言われがちなことと対応

 

わからないことは聞けといった、けだしそれは交信がいい感じに成立しているときであって、かすかに聞こえる場合などは別である。そういうとき、

 

「アンテナ回すからロングでお願い」とか

「ビーム向けますからー」

 

とか言われることがある。これは指向性の強いアンテナを回して一番良く聞こえる位置を探すからちょっと長めに喋っといてくれってことである。30秒くらいコールサイン連呼すればいいんでなかろうかと思う。

 

また交信終了の際についても尋ねるのは難しいかもしれない。

「これでファイナルにします」とか

「73」

とか言うのは一連の交信終了の合図である。73はサヨナラの意味で使われるので使えるとよいかもしれない。

 

 

CQを出す上での注意

まず、普通交信ではコンテストのようにたくさんCQが出ている訳では無いことに注意されたい。一般に交信相手を探す人は探し回ったりはしない。呼び出し周波数を聞いておいて、呼び出しに応じて交信する。ハンディー機で始めるとすれば430MHzのFMから始めることになると思うのでそう思って書いていく。

 

430のFMは平日夕方ごろからチラホラと出てくる人が増えてくる。時間としてはそこを狙うべきである。430は433MHzが呼び出し周波数(メイン)と呼ばれるものになる。この前後で普通の交信が行われるが、慣例として433.02、433.30、433.50では交信しないべきである。順に自動車移動局のために開けておくとかデジタルモードの呼び出し周波数とか非常用とか理由があるのだが、どこまで周知されているかは不明瞭である。

FMは周波数を広く使うので「20kステップで運用しろ!」と言われることも多いが、通常のハンディー機ならダイヤルを回すと20kステップで周波数を動かしてくれるから心配はいらないと思う。とにかく開けとくべきところを開けておこう。呼び出し周波数前後で開いているところを見つけたらCQを出してみると良い。

 

 

CQに応答がないとき

CQに応答がないときは一旦いまの周波数を記憶しておいて、呼び出し周波数に移る。呼び出し周波数でCQをだして、「次回〇〇MHzでCQだします!」と言って元の周波数に戻るという手法をとる。このようにして呼び出し周波数は用いられるので長時間専有することは控えるべきであることを留意しておいてほしい。

 

 

 

 

 

とはいえ未だ初心者

私だってまだまだ初心者なのは言うまでもない。モールス符号だって十分にできないし、ノイズの中で声を聞き分けるのだって苦労する。しかしながら、今回こうやって記してみると今の自分では「当たり前」になってしまったことというのを初学者の立場に帰って思い返すのはなかなか骨が折れることである。例えばログは何で取るとかそういう話を一切していない。僕はlogdroidとhamlogを使っています、はい。こんな感じで失念している事項があるかもしれないからしてその辺はどんどん聞いてほしい。

 

牧野や僕のように毎日放課後都内を連れ回して無線運用やる仲間はそうそう見つけられないと思うので環境に感謝したい。

 

 

 

 

マイクロ波が楽しみな話と牧野

マニアの人ならきっと、マキ電機とかコスモウェーブとか聞けば『ああ、マイクロ波ね』なんてなるんでしょうか?ネットで調べると西新潟クラブさんが色々と情報発信しています。

西新潟クラブ JH0YQP マイクロウェーブ West Niigata Club in JAPAN

 

とはいえ、自分にはちょっと難易度が高いように思えましたから本を2冊ほど入手しました。

これで勉強してちょっとずつ知識をつけていきたいと思っています。

 

 

マイクロ波初運用

2022年の6mコンテストでマイクロ波を初めて運用しました。アンテナの向きを横方向にも縦方向にも角度も変えて頑張ってやりました。HF,V,Uは高校でもやっていましたが、そのようにアンテナを動かしたりはなかったのでとても楽しかったです。

たくさんお話させていただいて、その中でマイクロ波との出会いについてもお話したりしました。

 

マイクロ波との出会い

マイクロ波を初めて知ったのは、中3の夏。期末試験が終わって牧野と6adコンテストに参加すべく神奈川県は大山に行ったときのことです。二日目からの参加でしたが、牧野は神奈川県民ということもあり都民の僕より一足先に山頂に着いていました。山頂では他にも無線家の方がいてその方がマイクロ波をやっていました。(というのは後日牧野に教えてもらったもので、僕はマイクロ波とは気づきませんでした。)

 

僕はそれまで放課後に都内某所のビルに連れて行かれ運用したことはありましたが、本格的な移動運用というのは初めてでした。ですから自分たちの学校外の無線家を見たのも初めてで、とても興奮したものです。

担ぎ上げ運用という言葉は何度か運用中に聞いたことがあります。バッテリーとか無線機とかアンテナなんかをリュックに詰め込んで山を登って運用する、というのはなかなかハードです。当時は僕も牧野もハンディー機しか持っていなかったので二人とものバッテリーが切れたら終了して撤収しました。

帰りの神奈中バスで反省会...とは行かずすぐに眠りコケてしまったのですが、後日学校で話をするわけです。

 

「今度は勝つためにも担ぎ上げ運用したい」

「いやいや、例えばDJG7とか買ってもっと上の周波数をやったりするのはどうか」

「あれは耳が悪いらしいし、1200なんて人いないだろ」

「1200とかマイクロ波とか機材少なくて移動向きだろ」

「いやいやあの辺はメーカー機ないし、自作はめっちゃむずいぞ」

 

などなど、僕も牧野も自分を曲げないですから対立すると絶対に収集しません。僕から言わせれば「牧野は折れない頑固者」なんですが、彼から言わせれば「物分りの悪い馬鹿」なのかもしれません。ですが、彼も僕も結構な熱量があったんでしょう。

なので言ったことは次々実行していくのです。実際に二年後の2020年には6mコンテストで担ぎ上げ運用を断行し優勝しましたし、22年にはDJG7の購入にも踏み切りました。

 

 

 

 

牧野が面白すぎた

結局、牧野が面白すぎました。大学生になったがあいつより面白いやつに出会えず詰らないと感じる。彼の計画は穴が多くて危なっかしいし、本当にアホなので、ブレーキをかける僕としてはとても面倒であるけど楽しかったらしい。でも、ブレーキも少しずつ熱をもらってしまうわけです。

 

 

 

僕は学校社団がある高校出身なのだが、6mコンテストはJQ1ZZTという牧野の作った社団で参加しました。うちの部活は予算ほとんどなかったので現実問題できなかったのです。(無線機もいつのだよって感じの古いものであったし。)

よってコンテストは手段だったのです。予算をもぎ取って無線機を買い替えたりしたいというところで、実績作りの一つとしてコンテストでの優勝を目指していました。

ジュニア部門なら誰でも優勝できると言う人も居るがそれは設備を考えれば難しいものです。現実には一桁順位に入るのがやっとであったし100局できれば万々歳でした。結局優勝するのはいつも同じような顔ぶれで、うちのような負のスパイラルに陥っているようなところに勝機はなかったのです。

ただ、牧野は真面目なので電信技術を頑張ったりし始めたのですが、僕はそうではなかったのです。違うベクトルを考えることにしまして、僕が目をつけたのは自作品コンテストでした。自作品コンテストだけはほかのアマチュア無線のコンテストと違って、自分の回路や製作についての知識で勝負するものですし、これなら自分の腕次第でどうにかなるなと思ったのです。

 

自作をやってみる

自作をやるにしても普通科の高校でしたし、まずは知識をつけないといけません。電子工作の本などを探したわけですが、最近の流行りでもないのでなかなかトランシーバーをつくるような本はなかなかありませんでした。なんとか見つけた書籍でとりあえずラジオの製作から始めてみました。

 

www.nicovideo.jp

その後もFCZコイルを使って作った再生式受信機とダウンコンバーター50MHzの信号を受信することもしまして動画にしています。

 

 

www.nicovideo.jp

 

 

この後も少しずつでも製作して知識をつけて、狙っていきたいと思っています。作成記録をまとめて同人誌にする予定です。

 

 

マイクロ波の自作へ

マイクロ波の自作はなかなか難しいと聞きます。周波数が高いと集中定数回路とはならないということですし、導波管を使ったり、金属加工的な部分も難しそうに感じます。

 

ただ、ラズパイとソフトウェアラジオを活用したマイクロ波トランシーバーの製作というのも海外ではあったりします。Langstone Projectというものです。

 

wiki.microwavers.org.uk

まずは、これをやってみたいと思っています。じつは所属社団でこれの製作を提案しようと思っていたのですが、IcomからSHFは10Gまで出せるトランシーバーが発表されましたし、だいぶ難しくなってしました。

 

 

自分でどこまでできるかはわからないですが、頑張ってみたいとは思っています。