Makiのホームページ

Makiのホームページです。いえい。

初学者講習といえば聞こえはいい。

先日のアマチュア無線大会では大学社団に無理言って母校のお手伝いに行った。手伝いと言ってもアンテナを点検させられたり、教室を掃除させられたり、現役生が寝ている間にやらされたりといった感じではあったが楽しくない訳ではなく、普通に高校生出来ていたらこういうことをやったのかもしれないとあり得ない過去を振り返る程には充実していた。部活での参加については高1のACAGは台風で、以降はコロナウイルスで叶わなかったので、高1のAllJaが高校時代最後の泊りがけコンテストだったように思う。もっとも、勝手に出場したものもあったにはあったにはあった。それは牧野に起因するものではあるが、今回の主題に於いては重要なファクターである。

 

 

「ハンディー機を買って免許状を申請したのですが、使い方を教えてください」

 

このように言われたのである。そこで今回はちょっとその辺の話を書いてみようと思っている。

 

なお、ここでは初学者は「アマチュア無線クラブに属しているなどしてコンテスト参加など一定の経験があるものの不安が残っているもの」とする。

 

 

 

コンテストと普通の運用との違い

コンテストに対して通常交信という人もいるが、私は「通常」の対は「非常」であって、不適と考えている。かと言って「大会」と「練習」でもない。「特殊」と「普通」の関係がしっくり来るのでここではこれを用いる。

 

コンテストという特殊な場合にとり、交信成立の要件は次のものだけであるし、一般に次のものだけである。

例えば5910Pを送る場合、受信レポートは59,コンテストナンバーは10Pである。

 

しかるに普通交信では一般に次のものを交換する。

「一般に」といったのはつまり、必要十分ではないということである。下3つは要素として何かがかけていても成立しうるし、逆にこれ以外にも加わることもありうる。例えば使用している無線機やアンテナの紹介、〇〇山といった詳しい位置、アワード情報などである。

 

重要なのは「わからないことはわからないという」ことである。Q符号など覚えきれていればいいがなかなかそういうわけにも行かない。

  • QRA(名字) は 山田です。
  • QTH(場所) は 神奈川県川崎市麻生区です。

といったところの用法を抑えておけばまず困らないと思う。場所についてはJCC/JCGナンバーで伝えることもある。

ナンバーについては次サイトで確かめられたし。

https://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-2_jcc-jcg/jcc.htm

 

 

 

他に言われがちなことと対応

 

わからないことは聞けといった、けだしそれは交信がいい感じに成立しているときであって、かすかに聞こえる場合などは別である。そういうとき、

 

「アンテナ回すからロングでお願い」とか

「ビーム向けますからー」

 

とか言われることがある。これは指向性の強いアンテナを回して一番良く聞こえる位置を探すからちょっと長めに喋っといてくれってことである。30秒くらいコールサイン連呼すればいいんでなかろうかと思う。

 

また交信終了の際についても尋ねるのは難しいかもしれない。

「これでファイナルにします」とか

「73」

とか言うのは一連の交信終了の合図である。73はサヨナラの意味で使われるので使えるとよいかもしれない。

 

 

CQを出す上での注意

まず、普通交信ではコンテストのようにたくさんCQが出ている訳では無いことに注意されたい。一般に交信相手を探す人は探し回ったりはしない。呼び出し周波数を聞いておいて、呼び出しに応じて交信する。ハンディー機で始めるとすれば430MHzのFMから始めることになると思うのでそう思って書いていく。

 

430のFMは平日夕方ごろからチラホラと出てくる人が増えてくる。時間としてはそこを狙うべきである。430は433MHzが呼び出し周波数(メイン)と呼ばれるものになる。この前後で普通の交信が行われるが、慣例として433.02、433.30、433.50では交信しないべきである。順に自動車移動局のために開けておくとかデジタルモードの呼び出し周波数とか非常用とか理由があるのだが、どこまで周知されているかは不明瞭である。

FMは周波数を広く使うので「20kステップで運用しろ!」と言われることも多いが、通常のハンディー機ならダイヤルを回すと20kステップで周波数を動かしてくれるから心配はいらないと思う。とにかく開けとくべきところを開けておこう。呼び出し周波数前後で開いているところを見つけたらCQを出してみると良い。

 

 

CQに応答がないとき

CQに応答がないときは一旦いまの周波数を記憶しておいて、呼び出し周波数に移る。呼び出し周波数でCQをだして、「次回〇〇MHzでCQだします!」と言って元の周波数に戻るという手法をとる。このようにして呼び出し周波数は用いられるので長時間専有することは控えるべきであることを留意しておいてほしい。

 

 

 

 

 

とはいえ未だ初心者

私だってまだまだ初心者なのは言うまでもない。モールス符号だって十分にできないし、ノイズの中で声を聞き分けるのだって苦労する。しかしながら、今回こうやって記してみると今の自分では「当たり前」になってしまったことというのを初学者の立場に帰って思い返すのはなかなか骨が折れることである。例えばログは何で取るとかそういう話を一切していない。僕はlogdroidとhamlogを使っています、はい。こんな感じで失念している事項があるかもしれないからしてその辺はどんどん聞いてほしい。

 

牧野や僕のように毎日放課後都内を連れ回して無線運用やる仲間はそうそう見つけられないと思うので環境に感謝したい。