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技術書典15にオフラインで出ることになった

表題の通り。

kalmia.hatenadiary.jp

 

今年4月の技術書典14に合わせてサークルを立ち上げて出店している。

個人的には本にする時点で色々と自分で調べて知識になればいいかなといったスタンスである。最終的には自作トランシーバでも作って自作品コンテストなんかに出してみたいと考えている。

その為には回路や素子の知識だけでなく、オシロスコープやファンクションジェネレータといった装置があったほうが便利だろう。ある程度活動を公開することで企業なり個人なりに援助してもらえたりしないだろうかという邪な考えもない訳では無いが、誰かに口を出されるのは御免なので、技術書の売上で揃えられるならそれに越したことはないと思っている。

 

今回は前回の技術書の売上でtinySAというスペクトラムアナライザを手に入れたのでそれを使ったことを書いてみることにした。

 

ビジネスはあまり考えていないのでできるだけ釣りタイトルはしたくないと思っている。工学系の書籍にはよくあることで「〇〇の設計法」とか言っておきながら実際は設計例を見せただけでそこから盗める技術は無かったり、「〇〇入門」と言っておいて書かれていることは入門以前の内容だったりする。

同様にタイトルで書籍を購入するのに抵抗がある人は、是非オフラインイベントで手にとって判断してもらいたいと思う。

 

 

 

口だけで「〇〇を目指している」とか「〇〇でやれば簡単」と口だけで言う人は信頼しないという人も多いと思う。宣伝のうまい人間が「〇〇目指してまーす」っていうだけで周りからヨイショされている光景をみると反吐が出るし、それってサイレントに頑張ってる奴らが報われないな~と思ってしまう。見栄えが良いいものだけ、一般受けするものだけ評価されて、承認欲求を満たされて...というのもよく見る。RPGツクールで作ったRPGC言語で書かれたテキストゲームがあったとき、後者はあまり評価されないだろう。最近の話で言えばAIに書かせた課題と頑張って本人が書いた課題で前者のほうが評価が高かったりするといった現象に置き換えてもらってもいい。

そういったテキトーな評価が横行すれば後者を選択する人間は居なくなってしまう。表面的な部分だけで基盤の人気がないといったことに陥ってしまう。私は後者を評価できる側に立ちたいと思っているし、現状を加速させることに加担するつもりはない。しっかりとわきまえているつもりである。

先に最終的にはトランシーバを作りたいとか言ってしまったが、私としては同人誌の発行やブログ、動画を通じて私が口だけで無いことを証明したいと思っている。せっかく理工系の大学にいる以上、回路やら理論的な部分はある程度なんとかなると思っている。残りの部分をどうにか集められたらと思う。

 

 

さて、今回は電波天文をテーマに同人誌を書いた。アマチュア無線関連の雑誌などでは「電波は身近で、例えば電波天文とかに使われてるよ~」といった記載を見かけることがあるが、実に胡散臭い。なんで電波で宇宙のことがわかるのか、どういう仕組みなのかを触れずにそんなことを言われたって納得できないだろう。それを頑張って書いてみたのが本書である。

自分でアンテナを自作して16bitにして取り込んで解析しました~といった内容ではない。(ただし反響とソフトウェア担当の相方次第でやってみるのは楽しそうとは思っている。)そういったことをするにしてもどの程度の技術力が必要かというのは既存のプロの世界や基礎的な知識を知っておかなければならないだろう。そうでなければ一般受けするものだけしか評価できないと思うから。どれくらいの難易度かを知っておかないと口だけで立派なことを言ってしまいそうだから。

僕と同じような恐怖がある方には是非手にとってもらいたい。

 

techbookfest.org

 

 

内容に軽く触れると歴史と現代日本の電波天文設備について説明したあと、簡単に用語を解説する。続いて電波を受信するうえで欠かせない素子の理論を説明するために量子的な話に入る。その後距離の測り方でどういった受信機器なのかという話につなげる。受信機器の設備を一通り紹介した後に、アマチュア無線アンテナとTinySAを用いた実測の電波についての話に入る。最後はおまけと思ってもらっても構わない。

また、原理の説明でフーリエ変換を紹介するが紙面の都合もあり詳しい説明は相方の同人誌に譲ることにした。

 

 

終わり。